2016年12月16日
読了本☆
罪の声 塩田武士
京都でテーラーを営む曽根俊也は、
ある日父の遺品の中から
カセットテープと黒革のノートを見つける。
ノートには英文に混じって製菓メーカーの「ギンガ」と「萬堂」の文字。
テープを再生すると、
自分の幼い頃の声が聞こえてくる。
それは、31年前に発生して未解決のままの
「ギン萬事件」で恐喝に使われた録音テープの音声と
まったく同じものだった。
これは、自分の声だ。
未解決事件の闇には、
犯人もその家族も存在する。
家族に時効はない。
逃げ続けることが、人世だった。
Posted by Re:suzuki at 22:28│Comments(0)
│★kiyomama