› ほどよく大人 「Re:」 › 2016年10月
2016年10月29日
読了本☆
光のない海 白石一文
建材会社の社長を務める高梨修一郎。
50歳を過ぎ、
心に浮かぶのは、
過去の秘密と忘れがたい運命の人…。
個人と社会の狭間にある「孤独」。
成熟した世代に人生の意味を問う。
2016年10月23日
読了本☆
コンビニ人間 村田沙耶香
36歳未婚女性、古倉恵子。
大学卒業後も就職せず、
コンビニのバイトは18年目。
これまで彼氏なし。
日々食べるのはコンビニ食、
夢の中でもコンビニのレジを打ち、
清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が、
毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。
ある日、婚活目的の新入り男性、白羽がやってきて、
そんなコンビニ的生き方は恥ずかしいと突きつけられるが…。
コンビニこそが、私を世界の正常な部品にしてくれるー。
「普通」とは何か?
現代の実存を軽やかに問う。
芥川賞受賞作
2016年10月21日
読了本☆
誕生日を知らない女の子 黒川祥子
知ってほしい。
こどもたちの傷の深さを。
私たちの無知を。
そして、わたしたちがこどもたちを救えるということを。
心の傷と闘うこどもたちの現実と、再生への希望。
2016年10月14日
読了本☆
美しい距離 山崎ナオコーラ
妻はまだ40歳代初めで、不治の病におかされたが、
その生の息吹が夫を励まし続ける。
限りある生のなかに発見する
永続してゆく命の形
近いことが素晴らしく、
遠いことは悲しいなんて、思い込みかもしれない。
遠く離れているからこそ、
関係が輝くことだってきっとある。
今は離れていることを嫌だと感じている。
でも、嫌でなくなるときが、いつか来る。
そんな予感がする。