› ほどよく大人 「Re:」 › 2016年12月
2016年12月31日
読了本☆
綴られる愛人 井上荒野
夫に抑圧される妻。
地方に住む男子大学生。
むさぼるように、
焦げれるように、手紙を交わす男と女。
手紙だけでつながるひみつの関係、
のはずだったー。
やがて、越えてはならない一線を踏み越えー。
2016年12月16日
読了本☆
罪の声 塩田武士
京都でテーラーを営む曽根俊也は、
ある日父の遺品の中から
カセットテープと黒革のノートを見つける。
ノートには英文に混じって製菓メーカーの「ギンガ」と「萬堂」の文字。
テープを再生すると、
自分の幼い頃の声が聞こえてくる。
それは、31年前に発生して未解決のままの
「ギン萬事件」で恐喝に使われた録音テープの音声と
まったく同じものだった。
これは、自分の声だ。
未解決事件の闇には、
犯人もその家族も存在する。
家族に時効はない。
逃げ続けることが、人世だった。
2016年12月11日
2016年12月05日
読了本☆
手のひらの京 綿矢りさ
生まれ育った土地、
家族への尽きせぬ思い。
かけがえのない日常に宿るしあわせ。
なんて小さな都だろう。
私はここが好きだけど、
いつか旅立つときが来る。
京都の春夏秋冬があざやかに息づく。